

最近よく聞くDefi(ディーファイ)って一体何なの?仕組みやメリットを知りたいな。
Defiを始めるにはどうしたらいいの?
こういった疑問に答えます。
✓本記事の内容
- そもそもDefi(ディーファイ)とは?特徴・しくみについて解説
- Defiを利用するメリット・デメリット
- Defiで稼ぐ方法【3つ紹介】
- まとめ
✓著者の経験
この記事を書いている僕は元銀行員で投資経験は8年。仮想通貨経験は2年ほど。
日々収集した情報と、自分自身の投資経験を元に発信していきます。
このような経験をもつ僕がわかりやすく解説していきます。
この記事を読むとDefiについて基本がわかるので、実際に自分でもDefiに触れてみましょう。
自分自身でやってみると理解がかなり進みますよ。
Defiを利用するには基本的にはイーサリアムが必要になるので、まだ持っていない人は購入しておきましょう。
目次
そもそもDefi(ディーファイ)とは?

Defiとは、Decentralized Finance(分散された金融)の略です。
よく『分散型金融』と言われたりします。
Defiと比較するために、私たちがよく利用している従来型金融のことを『CeFi』(中央集権型金融)と呼ぶこともあります。
Defiは「無人の金融機関」とも言えます。人や企業がしていたことをブロックチェーンが代行しているイメージですね。
以下、Defiのおもな特徴です。
Defiの特徴
- 中央不在である
- ブロックチェーン上に構築されている
順番に解説していきます。
中央不在である
Defiの全体像を図にすると以下のようになります。

従来型金融は国や銀行が中央に位置しており仲介役となっていましたが、Defiに中央は必要ありません。
ネットさえ繋がっていれば利用者がブロックチェーンを利用し直接お金をやり取りすることが可能。
ブロックチェーンの登場によって金融の仕組みが大きく変わり、将来的に銀行の存続が危ぶまれているのはこのためです。
ブロックチェーン上に構築されている
ブロックチェーンを活用することで中央管理者がいなくても金融が成り立ちます。
なぜならブロックチェーン上の「スマートコントラクト」が、取引契約を「承認」・「実行」することで中央管理者としての役割を担っているから。
スマートコントラクトとは、簡単に言うと「ブロックチェーン上で、契約を自動的に承認・実行するしくみ」
スマートコントラクトを実装した通貨の代表がイーサリアムであるため、Defiサービスの多くは
イーサリアムをベースにしています。
Defiを利用するメリット・デメリット
Defiを利用するメリット
以下、Defi利用のメリットです。
- その①:利回りが高い
- その②:低コスト
- その③:透明性が高い
- その④:居住地問わず利用可能
その①:利回りが高い
利回りが高いことから、2020年以降Defiが盛り上がりを見せてきました。
銀行で得られる金利は1年間で約0.001%ですが、Defiだとなんと年間20%を超える金利を出すものも多数あります。
その②:低コスト
従来の金融機関であれば人件費や広告費がかかるので、高い手数料が必要でした。
一方でDefiであれば管理者がいないため、低コストです。
低コストである分、Defiでの投資リターンの向上につながります。
その③:透明性が高い
ブロックチェーン上ではトランザクション(取引)がすべて公開されています。
そのため「どのアドレスからどのアドレスにいくら送ったか」という情報をすべて見ることができます。(基本的には個人名まで特定することはできません。)
またスマートコントラクトのコードも公開されており、取引が成り立つ条件もわかるため不正リスクが低く、安心して利用できます。
その④:国や地域を問わず利用可能
インターネットにさえつながれば、国や地域を問わずDefiサービスを利用できます。
また今まで銀行口座が作れずに金融サービスが利用できなかった人も、Defiであれば利用できるようになりました。
そのうえブロックチェーンはインターネット上で常に稼働しているので、時間を気にする必要はありません。
Defiを利用するデメリット
以下、Defi利用のデメリットです。
- その①:ガス代(利用手数料)の高騰
- その②:ハッキングや詐欺
- その③:人的ミス
その①:ガス代(利用手数料)の高騰
ガス代とは利用手数料のことです。ブロックチェーン利用者が、「取引の検証・承認作業」をしてくれたマイナーへの報酬として支払います。
取引が混雑するほどガス代が高くなるため、Defi市場が大きくなるとガス代が高騰するリスクもあります。
その②:ハッキングや詐欺
Defiは過去に多くのハッキングを受けています。
従来の金融機関(中央集権型)であれば、ハッキング被害などトラブルが起きた場合は金融機関が責任を負い、利用者の損失を保障しますが、中央管理者がいないDefiではこのような保障はありません。
またDefiでは詐欺を目的にしたプロジェクトやフィッシング詐欺が後を絶ちません。
いずれもDefiにおいては自己責任となりますので、細心の注意を払う必要があります。
その③:人的ミス
人的ミスは自分自身が引き起こしてしまうミスのこと。
例えば「秘密鍵紛失」「送金ミス」です。
秘密鍵は一度失ってしまうと、自分の資金を一生取り出すことができなくなります。
また送金ミスに関しても、取り戻すことは不可能ですので気をつけましょう。
Defiで稼ぐ方法【3つ紹介】
以下、Defiで稼ぐための方法を3つ紹介します。
- その①:流動性マイニング
- その②:レンディング
- その③:ステーキング
順番に見ていきますね。
その①:流動性マイニング
流動性マイニングとは、ユーザー(あなた)がDEX(ブロックチェーン上の無人取引所)の流動性プールにお金を預けることでDEXの流動性に貢献でき、その対価として報酬がもらえるしくみ。
流動性とは、交換のしやすさのことです。
DEXが存続していくために流動性は欠かせないものであるため、流動性を提供してくれたユーザーには報酬としてトークンが付与されます。
DEXとして、PancakeSwap、Uniswapが有名です。
注意点:インパーマネントロス(変動損失)が起きるリスクがある。
インパーマネントロスとは、DEXで流動性を提供する際に発生する変動損失のこと。
インパーマネントロストをわかりやすく解説した記事はこちら
その②:レンディング
レンディングとは、仮想通貨を取引所に一定期間預けると金利が上乗せされて戻ってくるというもの。
国内ではCoincheckなど「貸暗号資産サービス」のある取引所で利用できます。
取引所では貸暗号資産サービスを通して、仮想通貨を借りたい人と貸したい人の仲介をしています。
注意点:レンディングした通貨は満期になるまで、売却や資金移動ができません。
<h3>その③:ステーキング
ステーキングとは、対象通貨を一定期間保有しブロックチェーン生成への貢献に参加することで報酬を得られるというもの。ビットコインにおけるマイニングに参加するようなイメージです。
長期間かつ大量に持っているほうが貢献度が高いと見なされ報酬も高くなります。
ステーキング可能な銘柄は、PoSというコンセンサスアルゴリズムを採用している仮想通貨です。
付与条件は仮想通貨によって異なります。
注意点:ステーキング中は資金がロックされるため、売却や資金移動ができません。
まとめ
Defiはまだ世間一般への認知度は低いですが、今後注目を集め市場も拡大していく金融システムです。
利回りが高いというメリットもある一方で、ハッキングリスクや価格下落のリスクがあります。
また最初のうちは用語やしくみを難しく感じてしまうので敬遠されがちな分野であることは確かです。
ただDefiのような将来的に世界を変えるテクノロジーに今のうちから投資し経験を積んでおくことは無駄にならないと思います。
DefiではステーブルコインでPancakeSwapなどにプールして預けておくことで比較的高い利回りをあげることも可能なので、そういった方法で少しずつリスクをとりながら投資するのもありですね。
Defiは基本的にイーサリアムを使うので、Coincheckで購入してDefiに挑戦してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。